「ダックスフンド」はドイツ生まれで、
全犬種の中で最も胴長・短足(体長が体高の2倍)という、
とてもユニークな体型をしています。
「ダックスフンド(Dachshund)」と言う名前は、
アナグマを表す「Dachs(ダックス)」と、犬を表す「Hund(フンド)」の
二つのドイツ語を合わせて作られました。
ヨーロッパでは当時、その高価な毛皮のために
経済活動として行われていたアナグマ猟ですが、巣穴が非常に小さいため、
この穴に入りやすい犬が必要とされました。
そのため、足の短い犬種ばかりを掛け合わせて生まれたのが、
このダックスフンドだと言われています。
ダックスフンドのその特徴的な短足と優れた嗅覚が武器となり、
アナグマ狩猟で最も活躍していたことがこの名前の由来となっています。
ヨーロッパでは、今も立派な獣猟犬グループに属しています。
そのユニークな体型と人懐っこい性格・愛嬌のあるルックスなどから、
日本ではペットとして非常に人気が高く、一時期異常なまでのブームとなりました。
近年も、出産子犬の4頭に1頭がダックスフンドであり、
まだまだそのブームは衰えを知りません。
また、今でも日本の畜犬団体JKC(ジャパンケネルクラブ)の登録頭数では、
国内1位の犬種となっています。
ダックスフンドは、その昔アナグマ猟での地中ハンターとしての習性から、
その遺伝子が今も強く残り、好奇心旺盛で恐いもの知らず。
人懐っこく、穏やかで明るい性格です。
また、飼い主にはとても従順で、家族・仲間を守ろうとします。
独立心がありますが、家族で何か始める時には一緒になって参加したがります。
判断力も優れており、基本的に賢いです。
こういった性格がダックスフンドの人気の秘密です。
その反面、警戒心がとても強いので、
知らない人や初めて会う子どもに対して神経質になりやすく、
攻撃的になってしまうこともあります。
昔からの猟の習性で吠え声も大きく、また無駄吠えも多くなりがち。
これらを防ぐには子どもの頃からのきちんとしたしつけが必要です。
活発な犬種なので、毎日のお散歩は長めにして、しっかり運動させてあげましょう。
また、ダックスフンドは、被毛のタイプによっても少々性格が異なるようです。
*スムースヘアータイプ:人懐っこくて明るく、飼い主に忠実。
*ロングヘアータイプ:他と比べて比較的静か。温厚で甘えん坊だが、
少々神経質で臆病なところがある。
*ワイヤーヘアータイプ:独立心が強い。やんちゃでいたずら好き。
陽気で好奇心旺盛のため、他タイプに比べて社交的。
もちろん個体差はありますが、
それぞれ交配させた犬種とよく似た傾向が多く見られるようです。
10年以上も一緒に暮らすことになる家族です。
どんな性格でもかわいいことは確かですが、
あまりにも自分のライフスタイルとは合わない性格の子となると、
一緒に暮らしていくのはなかなか大変です。
お互いハッピーな生活を送るためにも、
この性格も子犬選びの大きな重要ポイントになるのではないでしょうか?
ダックスフンドの歴史は古く、
古代エジプトの壁画に胴長短足のそっくりな犬の壁画が描かれていることから、
エジプトが起源と考える人も多くいます。
ですが、はっきりとした関係はわかっておらず、
実際のところ、直径の祖先はドイツ犬だというのが現在の妥当な見解です。
スイスのジュラ山岳地方に生息するジュラ・ハウンドの流れを汲むと考えられています。
12世紀ごろドイツへと移り住む間に、
ハンターや農夫たちによって狩猟向きの犬種を作る動きが活発化しました。
その結果、中型のピンシャー(テリアタイプ)や
ミニチュア・フレンチ・ポインターなどとの交配が繰り返され、
今のダックスフンド(スムースヘアード種)の基礎犬ができたと言われています。
当時のダックスフンドは今よりも体がずっと大きかったようで、
その後もアナグマなどの狭い巣穴での猟がしやすいよう、
猟能力や体型が優れた犬種との交配が繰り返され、改良を重ねられてきました。
19世紀ごろには、スタンダード種が入ることの出来ない小さな巣穴で、
アナグマのみならず、ウサギやねずみなどといった小動物の狩猟のために誕生したのが、
「ミニチュアダックスフンド」・
「カニンヘン(ウサギという意味)・ダックスフンド」
だと言われています。